
最新刊
スマートマシンはこうして思考する
(2020/03/13)人間の思考とAI(人工知能)の“思考”の組立ては、どう違うのか? AI研究の主なブレイクスルーをつぶさにたどりながら、スマートマシンの知能のメカニズムを説き明かす。自動運転車、「おすすめ(レコメンド)」や音声認識のシステムから、ワトソン、アルファ碁、スタークラフト・ボットまで──それぞれに興味をそそるAIについて、構築の工程をこの本の中で疑似体験するかのような読みごたえ。そうするうちに、簡単なAIの理解からきわめて高度なAIの理解へと、着実に導かれる。元・Google機械学習&データサイエンス・チームのエンジニアリング・マネージャーである著者が、コードや数式を使わずに詳らかにできるぎりぎりまで踏み込んで解説している。大づかみではなく具体的にAIとは何かを見極めたい読者のための一冊だ。「好奇心と、少しの集中力」を使ってフタを開けてみれば、AIには何の神秘もない。神秘よりもずっとおもしろい。砂漠の自動運転車レースやNETFLIXプライズなど、AI開発史を彩るエキサイティングな舞台と研究者たちの奮闘も、著者は臨場感たっぷりに振り返る。有名無名のエンジニアたちがアイデアをぶつけ合って革新を積み上げてきた、研究コミュニティの活力が伝わってくる。
この著者の作品1
みすず書房の作品12
アンチ・アンチエイジングの思想ーーボーヴォワール『老い』を読む
大適応の始めかたーー気候危機のもうひとつの争点
残された時間ーー脳外科医マーシュ、がんと生きる
誰も正常ではないーースティグマは作られ、作り変えられる
資本主義だけ残ったーー世界を制するシステムの未来
マンガで読む 資本とイデオロギー
意識と感覚のない世界ーー実のところ、麻酔科医は何をしているのか
見えない未来を変える「いま」ーー〈長期主義〉倫理学のフレームワーク
大不平等ーーエレファントカーブが予測する未来
キッドーー僕と彼氏はいかにして赤ちゃんを授かったか
子どもたちの階級闘争ーーブロークン・ブリテンの無料託児所から
専門知は、もういらないのかーー無知礼賛と民主主義