最新刊
裁判例に見る 税理士損害賠償の回避ポイント
(2025/04/01)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 税理士は、税務に関する専門家として、納税義務者の信頼にこたえ、納税義務の適正な実現を図ることを使命とする専門職であり、納税者から税務申告の代行等を委任されたときは、委任契約に基づく善管注意義務として、委任の趣旨に従い、専門家としての高度の注意をもって委任事務を処理する義務を負うものと解される。 この高度の注意義務に違反し、その結果、依頼者に損害を生じさせた場合には、債務不履行に基づく損害賠償義務を負う。 また、契約関係にあろうとなかろうと、税理士の行為が不法行為の要件を満たす時も、同じく損害賠償義務を負うことになる。 株式会社日税連保険サービスのホームページに掲載されている税理士職業賠償責任保険事故事例(2022年7月1日〜2023年6月30日)によると、保険金の支払状況は、2020年は22億5600万円、2021年は17億7000万円、2022年は18億300万円とされている。 著者が代表社員を務める弁護士法人みらい総合法律事務所では、「税理士を守る会」という税理士だけが会員になれるリーガル・サービスを提供しているが、そこでは、日常的に、税理士損害賠償の相談がある。前述の税賠保険の統計や判例集に掲載される税理士損害賠償の裁判例は、氷山の一括であり、実際には、その何倍もの税理士損害賠償請求がされ、訴訟にならずに和解により解決され、または、訴訟上の和解で解決しているのが実情である。 また、税理士から当事務所に寄せられる税理士損害賠償の相談は、税理士になって初めての経験である、ということが多いことも特徴である。つまり、これまで一度も損害賠償請求をされた経験のない税理士であっても、いつ、自分が当事者になるかもしれない、ということである。 その意味でも、税理士は、税理士損害賠償で訴訟に発展した事例にどんなものがあるのか、また、税理士が勝訴、または敗訴した税理士損害賠償の回避ポイントはどこにあるのか、について知っておくことが、自ら税理士損害賠償の当事者にならないための有益な知識となると考える。 そこで、本書では、比較的最近の税理士損害賠償の裁判例をピックアップし、事案、争点、双方の主張、判決を紹介した上で、その訴訟において回避ポイントについて解説を試みるものである。
この著者の作品7
ロギカ書房の作品12
鬼滅の刃から学べ! チームを幸せに導くリーダーのあり方
医療・介護職の新しいキャリア・デザイン戦略
大使館の庭
UNACCOUNTABLE 沈黙する医師たちー「病院が決して言わないこと」「透明性が医療を変える」
会計事務所の法律・税務トラブル質疑応答集~税理士のお悩み・相談73事例を収録‼
リタイアしてからの男の楽しい家事 15日間プログラム“はじめての感動家事体験”
まだ間に合う! 最新 事業承継税制ー特例承継計画と納税猶予の申請
中小企業の両利きの経営 <未来を創る10の視点>
【法律・政省令並記】逐条解説 外国子会社合算税制<令和元年度税制改正に完全対応>
[Q&A] 同族法人をめぐる オーナー社長の貸付金・借入金 消去の税務
メッキじゃない 人生をキラキラ輝かせる 魔法の言葉
条文・事例・図表で読み解く 繰越欠損金の税務